航空機業界で使用される革新的な高速回転機器を開発する際、効率性向上、安全性の確保そして長寿命化が主要なテーマとなります。高速回転用途向けに開発された当社のHiSpin® HS40とHiSpin® PDR RTシールは、先進の高速回転用途の最適なシールソリューションとなります。.
当社のHiSpin®シールは、より一層高速化している航空機業界の回転機器において耐久性の高いシールとしてご使用いただけるよう、日々高まる要求事項にお応えするために開発された製品です。
HiSpin® PDR RTは回転翼機用ギアボックスの性能を最適化するシールです。高速回転時でもギアボックス内での必要不可欠な潤滑を確保すると同時に漏れを起こしません。
独自のシール設計
HiSpin® PDR RTの独自シールリップ設計により、オイル側では効果的な潤滑環境を、そして大気側シャフトではドライ環境を実現します。つまり、高温かつ超高速回転となる条件下でフリクションと動力損失を最小限に抑え、大気側のシャフトをドライに保ちながらギアボックス内では潤滑を保持できるシールとなっています。
HiSpin® PDR RTの優れた耐高速回転性により、ヘリコプター用ギアボックスで求められる高速回転シールの要求を満たすだけでなく、ギアボックス自体の長寿命化に貢献するシールとなっています。結果として、ヘリコプターのメンテナンスサイクルを延ばし、さらに安全性の向上に貢献するシールとなっています。
特長と利点
大変優れた低フリクション特性を持つHiSpin® HS40は、航空機分野での高速回転用途の過酷な状況に対応するよう設計されています。電動ホイストや電気機械アクチュエータ(EMA)など航空機分野の過酷な使用環境に対応する設計となっています。
革新的な設計とシール材料
シャフトに対し好ましい状態で接触するよう設計された独自のシールリップを持つHiSpin® HS40は摩擦トルクを低減させるシールとなっています。また同時に、シールリップにオイルを保持する溝を持たせることでシャフトにダメージを与えることなくシール性を向上させています。
HiSpin® HS40は、当社独自の高機能FKM(フッ素ゴム)材料グループ:XLTで製造されています。この材料は、エンジンなど大変過酷な環境に対応する材料であるため、高速で回転するモータや腐食性の高い合成作動油を使用する環境下で使用可能な材料となっています。また低温用XLTでは、従来のFKM材より低温特性において優れた性能を発揮するという試験結果が得られています。
特長と利点