長年の実績を誇るターコン® VLシールをベースに開発されたこの先進的なシールは、シール性能の向上、簡単な取り付け、そしてより高い信頼性を提供します。多岐にわたるテストにより、優れた “ゼロ”リーク性能が証明されており、寿命を延ばし、計画的なメンテナンスを最小限に抑えられます。
ターコン® VL シール IIはアクチュエータの寿命を延ばします。さらに、ドレンラインの必要性をなくし、ハードウェアの小型化を可能にするため、このシールは航空機メーカーが目指す軽量化と燃費向上に大きく貢献することができます。また、タンデムシールシステムとして使用することで、飛行の安全性が高まり、バックポンピング機能も向上します。
ターコン® VL シール II デザインと特長
ターコン® VLシールⅡは、O-リングとL字型ターコン®シールリングを組み合わせた片圧用組み合わせシールです。従来のターコン® VLシールのバックポンピング機能と特許取得の新機能を組み合わせた画期的なシールです:
- 角度の付いたシールの背面により、使用圧力に合わせてシール幅を調整できるため、漏れ制御が向上します。
- 先端部分の保護リップは、ハードウェアの組み立て中にシールエッジを保護します。
- シールのFEA(有限要素解析)による最適化されたデザインは、O-リングのサポートと保持を改善します。
- シール外径の面取りにより、ハードウェアへの負荷を軽減します。
- 角度の付いたシールの背面により、使用圧力に合わせてシール幅を調整できるため、漏れ制御が向上します。
- 先端部分の保護リップは、ハードウェアの組み立て中にシールエッジを保護します。
- シールのFEA(有限要素解析)による最適化されたデザインは、O-リングのサポートと保持を改善します。
- シール外径の面取りにより、ハードウェアへの負荷を軽減します。
性能評価
リークコントロールやバックポンピング機能などのシール性能を評価するため、航空機の運転条件下で様々なテストが実施されました。このテストには、先端テストベンチを用いた数百万サイクルにおよぶ加速試験が含まれています。このテストベンチは、最大360,000 psi/sの圧力上昇率を実現可能であり、過酷な圧力や温度環境下で、最大5 Hzの高周期による加速動作試験を行うことが可能です。このテストベンチを使用することで、改良を行ったシールデザインテストが、数週間で実施できるため、検証期間を大幅に短縮することができました。
ターコン® VL シール IIの性能を、現在このタイプの油圧シールの標準となっているターコン® VL シールと比較したところ、バックポンピング(掻き戻し)性能は3,000 psiでは2倍以上、5,000 psiではほぼ2倍に向上しました。累積漏れ量は約4ミリリットル少なく、特に100万〜200万サイクルの間では約半分と大幅に低下しました。
ターコン® VL シール® II - 次世代の油圧用ロッドシール
トレルボルグ シーリングソ リューションズは、ターコン® VLシールⅡにより航空機の油圧シールにおいて業界をリードしています。ターコン® VLシールをベースに開発されたこの先進的なシールは、シール性能の向上、簡単な取り付け、そしてより高い信頼性を提供します。また、ルブリケーションマネジメントの技術を用いて、シールのバックポンピング機能は、トラブルを防止するために最適化されています。様々なテストにより、優れた “ゼロ”リーク性能が証明されており、寿命を延ばし、メンテナンスを最小限に抑えられます。