シール相手面
油圧機器の寿命を最大化
運動用途でクロームメッキに替わるコーティングを施す場合、効果的なシール性を確保するにはシール相手面に関して新たなアプローチが必要となります。
従来の油圧システムのシャフトには、摩擦特性や表面処理特性を持たせるためクロームメッキが施されていました。
REACH規則では、六価クロム (CR6)は高懸念物質となるため、現在では、あらゆる油圧機器から取り除かなければなりません。この動きが、油圧システムのシャフトで使用する代替コーティングの採用につながっています。
代替コーティングは、油圧機器のパフォーマンスと寿命を最大化するために油圧システムをトライボロジーの観点から最適化する必要があります。これは、油圧システムで使用するシールと油圧作動油、そしてシール相手面の表面仕上げの相互作用よって決まってくるためです。
基本的に油圧システム内の潤滑状態はシール相手面の表面仕上げの影響を受けます。つまりシール相手面の表面仕上げ状態によって、油圧システム内の潤滑が決まってくる傾向にあるためトライボロジーの観点が重要となります。
シール相手面に関するウェビナーを下記よりご覧いただけます: