トレルボルグ、次世代電気バッテリーセル用シール材「CellXPro™」 ポートフォリオを発表

CellXPro™ 材料シリーズ
トレルボルグ、次世代電気バッテリーセル用シール材「CellXPro™」 ポートフォリオを発表

バッテリーセル用シールの最適化に対する需要の高まり

 

CO2ニュートラルなモビリティへの推進と電気自動車(EV)の需要拡大により、バッテリー技術の革新が加速しています。メーカーは、効率性の向上、走行距離の拡大、充電時間の短縮、そしてよりサスティナビリティで耐久性に優れたバッテリーを求めています。

 

セールスディベロップメントエンジニアのMarc Gayは次のように述べています。「世界的な電動化の推進により自動車業界は大きく変化し、今後も乗用車および商用のバッテリーEVの販売が増加するでしょう。」 

 

EVのための革新的なテクノロジー

 

「トレルボルグは、EVシール技術におけるリーディングカンパニーです。従来の内燃機関向け技術に依存せずに、ゼロからソリューションを開発しています。CellXPro™は、当社の高度なバッテリー試験および研究開発体制から生まれたものであり、お客様に、自信を持って適切な材料をご提案できます。」

 

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トレルボルグは、6月3日から5日までドイツのメッセ・シュトゥットガルトで開催されたバッテリーショーで、CellXPro™材料シリーズを発表しました。 

 

CellXPro™シリーズは、エチレンプロピレンジエンモノマー (EPDM)をはじめ、フルオロポリマー (FKM)やパーフルオロアルコキシ (PFA)などの複数のコンパウンドをラインアップしています。各材料はバッテリーセルのニーズに応じて独自の配合を行っています。 

 

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シール性能の向上はバッテリーの重要な要素

 

セルハウジング内のシールの品質が、バッテリーの効率性と寿命を左右する重要な要素の一つです。これらのシールは厳しい動作条件に耐える必要があり、高い化学的適合性が求められます。シール材と電解質との化学的相互作用により、セル内部の化学組成が変化し、性能や寿命が低下することがあります。

 

電解質、シール、金属端子、その他セル構成材料間の化学的相互作用と、それがセル性能に及ぼす影響を深く理解することが、バッテリーセルのシール技術において欠かせません。トレルボルグは、EV用途に特化したシール材の仕様策定や試験において、豊富な経験を有しています。

テクノロジーリーダーシップの構築

 

Marc Gayは次のように付け加えています。「当社の経験、革新的な研究開発、先進的な試験プロトコルを活用し、CellXPro™ポートフォリオを立ち上げました。この製品群により、トレルボルグはバッテリーメーカーにとって信頼されるパートナーとして、お客様が安心して適切な材料を選択できるようサポートしています。」 

 

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トレルボルグは、主要な自動車メーカー各社と数十年にわたり良好な関係を築いてきました。お客様には、当社のグローバルな製造拠点および研究開発の取り組みをご評価いただいております。さらに地域ごとの供給体制やグローバルな柔軟性を活かした強固なサプライチェーンを整えているため、国際情勢が不安定な状況でも安定した供給を維持できることが大きな強みです。 

トレルボルグは、セル用の熱可塑性絶縁体を単体の部品として、または複数の機能を組み合わせたマルチコンポーネントとして提供しています。マルチコンポーネントの場合、絶縁部とシール部を一体化したひとつの部品として製造できるため、部品点数の削減が可能です。これらの部品は、高度に自動化された生産ラインで量産製造されています。

EV市場向けトレルボルグのソリューションの詳細は下記をご覧ください:

 

https://www.trelleborg.com/en/seals/your-industry/emobility