CNC マシニングセンタ向けシール製品
高回転速度を実現

CNCマシニングセンタは、機械加工の完全自動化を可能にする複雑なシステムで動作しています。プログラムされたソフトウェアによって、直動、回転、ツールの動きをコントロールし、多面的なワークの加工が行えます。
研削盤、裁断機、打ち抜き機、旋盤に代表されるCNCマシニングセンタでは、ワークやツール、またはその両方を回転させるという動作が必要とされています。
これらの機械が行う動作が多岐にわたることから、必要とされるシールも様々です。シールは使用される機械の性能を最大限に発揮させ、より長い稼働時間を実現するため、各機械の機能に合わせた精密な動作を確実なものにするという大変重要な役割を担っています。使用されるシールシステムは、作動油をシステム内に保持し、外部からのコンタミ侵入を防止しながら、往復動やよう動運動に対応するだけでなく、高速回転への耐性や一貫した運動特性が求められます。
推奨シール製品:
- ザーコン® ロト グライドリング S は、インデックステーブルやスイベルで一般的なよう動運動をスムーズにする低フリクションのシールです。
- ターコン® バリリップ PDR と ターコン® HiSpin PDR RT は、高速で 回転するマシンヘッドの組み付けスペースを削減しながら、連続高速回転が必要となる用途で効果的なシールです。
- V-リング は、シャフトに直接取付け、取り付けた面に対し軸方向にシール機能を発揮します。低いリップの押しつけ力でダストや外部コンタミがシステム内に侵入するのを防止できるのが特長です。
- ロッドシールやピストンシールは、スティックスリップを起こさず低フリクションで機能しながら、作動油の漏れを防ぎます。これにより、工作機械の精密な動作を可能にしています。 ターコン® グライドリング は、このような用途に最適なシールとなります。空圧システムに対応した材料の選定も可能となっています。
- ウェアリング は、油圧シリンダ内でピストンとロッドをガイドする役割を果たし、横荷重の吸収やメタルタッチを防止する機能を持っています。
- 固定用シール と スクレーパ は、外部のコンタミが傷に弱いシステム内に侵入することを防ぐ役割を果たしています。特にCNCマシニングセンタでは、加工による切粉の発生やクーラントを使用する環境となるため、このコンタミ侵入問題については注意する必要があります。 ターコン® エクスクルーダ 2 や 5 がこのような用途に最適な製品となります。
用途例
- ロータリーインデックステーブル
- 回転分配器
- クランプシステム
- スイベルモータ
- ツールリボルバ
- ターレット
- 主軸頭
- プロセス機械
- ドリルヘッド
- モータースピンドル