トレルボルグ、航空宇宙用途のポートフォリオを拡大する新しいPUスクレーパを発表

ザーコン®エクスクルーダESA
トレルボルグ シーリング ソリューションズは、航空宇宙用ランディングギアのショックアブソーバーに汚染物質が侵入するのを防ぐ、新たな油圧用スクレーパ:ザーコン® エクスクルーダ ESAを発表しました。独自のスクレーパの設計は、最適な掻き取り性能と優れた耐摩耗性を兼ね備えランディングギアの長寿命化に貢献いたします。

最大限の性能


トレルボルグのザーコン®エクスクルーダESAは、ザーコン®ポリウレタン(PU)製のシールリングに圧力を伝達するエラストマーO-リングを内蔵したスクレーパです。低温から高温の環境下で使用可能でき、横荷重が掛かる用途でも優れた掻き取り効果を発揮します。さらに、金属スプリングを内蔵した従来のスクレーパと異なり、一体溝への組付けが容易に行えます。用途に合わせ、使用される流体に耐性のあるエラストマーO-リングを選択することも可能となっています。

トレルボルグ シーリング ソリューションズ エアロスペースのプロジェクトエンジニアであるMarc Flageoleは、次のように話しています。「新しいザーコン®エクスクルーダESAスクレーパの発表により、当社の航空宇宙用途ランディングギアのショックアブソーバー用シール製品のポートフォリオが完成することになります。このスクレーパは、航空機用ランディングギアのショックアブソーバーで広く使用されている、既存のハードウェアデザインに適合するように、規格サイズで設計されています。これによってシールの選定が簡略化され、標準的なサイズの一体溝への組付けが容易になります。」


独自の設計

ザーコン®エクスクルーダESAスクレーパ独自の設計としては、性能を最大化させ、ショックストラットの下部ベアリングへの汚染物質の侵入を防ぐ、90度のリップがあります。外径側に角度を付けたシールリップは、スクレーパの溝にしっかりとフィットし、組み立てを簡単に行えるようになります。ザーコン®ESAのジャケット構造はヒールが長めになっており、これによって作動中もシールが安定し、さらに丸みのある外径角が溝のコーナー半径にフィットし、歪みを防止します。

トレルボルグの耐摩耗性ザーコン®ポリウレタン(PU)材料で製造されたザーコン®エクスクルーダESAは、長寿命化に貢献します。この材料は、一般的な油圧作動油、ランディングギア用ショックアブソーバーによく使用される除氷剤、洗浄液に幅広く適合しています。ザーコン®エクスクルーダESAの温度範囲は、-54から+107 (-65°Fから+225°F)となっており、地上から高高度の環境で使用可能です。また、高圧ウォータースプレーに晒される場合でも使用可能です。

詳細情報
>>ザーコン® エクスクルーダ ESA のブローシャーをダウンロード
>>プレスリリースのダウンロード
>>プレスイメージのダウンロード