モータースポーツ業界に貢献するトレルボルグの回転シャフトシールの秘密を公開

モータースポーツ業界に貢献するトレルボルグの回転シャフトシールの秘密を公開
トレルボルグシーリングソリューションズは革新的な回転シャフトシール;ターコン® バリリップ PDRを提供しています。 このシールは優れた効果を発揮し、シール市場におけるその他のシールを凌駕しています。 このことから回転シャフトシール;ターコン® バリリップ PDRは、チームの勝利を課せられたモータースポーツ業界のお客様に選択される製品となっていますエラストマー製オイルシールが使用できない領域でのシールを実現するため、綿密に開発されたターコン® バリリップ PDRは、モータースポーツ業界で求められる最適なシール性を提供するため最新のシール材料と設計技術を駆使しています。 このシールの特長は、低フリクションでスティックスリップが無く、発熱を低減することでより高い周速でご利用いただけることです。

Andrew Longdon(Trelleborg Sealing Solutions UK 技術部長)によると、『当社は、F1やインディーカーなどでも既に実績のある軽量で低フリクションの回転シャフトシール製造する先駆的なシールメーカーとなりました。 回転シールのトルクと動力損失は、シールデザインと材料によって大きく左右されるため、モータースポーツ業界では、要求される最高の機能を達成するシールを決定することは大変重要な点となります。』

Andrew Longdonは続けます、『ターコン® バリリップ PDRは、コンパクトな形状で優れたシールソリューションとなります。 標準のエラストマー製回転シャフトシールでは対応可能な範囲は限定されてしまうため、当社独自のターコン® バリリップ PDRがシール市場で常にその他の製品よりも優れた機能を発揮すると確信しています。』

このターコン® バリリップ PDRを独自のシールたらしめる点は、精密に加工された金属製のケースと機械的特性を保持するPTFEのターコン®材を使用したシールリップというたった2つの部品で構成されている点です。 これは、金属ケースにプレスしたシールと異なり、シールリップと金属ケースの間にエラストマーガスケットの必要が無いことを意味します。 この設計上の特長からターコン® バリリップPDRは機械的にシールリップが保持でき、耐薬品性とシールの温度特性が向上しています。

更に、ターコン® バリリップ PDRで使用するターコン® 材のシールリップには、螺旋溝を施すことができます。 このシールリップの螺旋溝は、1方向のみに回転するシャフトを使用する場合に有効で、シャフトの回転により内部への油膜の流れ発生させシール性を向上させます。 また、この螺旋溝はシールリップの柔軟性も向上させるため、ターコン®材のシールリップとシャフトの接触面積が大きくなります。 その結果シャフトへの負荷を軽減され、摩耗と発熱が改善します。

また、ターコン® バリリップPDR回転シャフトシールは、エラストマー製シールに比べ耐温度特性が大変優れているため高温と低温環境で使用いただけます。

理由は、その他のPTFE接触シールと異なり、トレルボルグのターコン® バリリップPDRは、エラストマーガスケットによる温度制限を受けないため大変広い温度範囲でご利用いただけます。 また、多くのエラストマー材料にとって悪影響を及ぼす、作動油の添加材やバイオ燃料への優れた耐性も持っています。 それゆえ添加材の多い作動油でも使用できるため、作動油自体の寿命も長くなります。