圧縮成形

圧縮成形は、少量生産向けの液状シリコーンゴム（LSR）成形品を製造する上で効果的で効率的な方法です。他の成形方法と比較して、複雑な形状の製品であっても、金型製作費を比較的に低く抑えながら短いリードタイムで製造することができます。

主な利点

• 金型製造費を比較的に低く抑えることが可能
• 金型製造のリードタイム短縮
• 射出成形やトランスファー成形に比べ、材料の無駄が少ない
• 一般的なエラストマー材と加硫処理に適したプロセス

圧縮成形プロセス

圧縮成形のプロセスは次の通りです。初めに、配合剤を加えたゴム材料を金型のキャビティに入れます。その後、金型を閉じると、ゴム材料は金型の形状に押し込まれます。特定の架橋が達成されるまで、特定の温度下の金型内で加圧成形されます。バリを除去した後、部品をオーブンに入れて2次加硫を行い、部品を完成させます。

ヘルスケア・メディカル分野での用途例

圧縮成形品は、呼吸器用ダイアフラム、シリンダー用リップシール、振動を抑制するためのアイソレーションバンパーなど、カスタム形状が必要な用途に使用されます。