どんな複雑なプロジェクトにも対応する、確かな押し出し成形能力
お客様のイマジネーションそして高精度の要求を背景に、トレルボルグは押し出し技術における専門性を高めてきました。当社のプロセスは、どんな複雑なケースにも対応し、お客様のニーズにお応えできるよう特殊設計が可能となっています。このプロセスは通常は自社内での金型製造からスタートします。ここでは精密な金型とマンドレルの製造が行われます。また、押し出し成形後の加工として、ポストキュア、カッティング、巻き取り、プリント加工、ドリル加工などが行えます。
お客様の固有の仕様に対応する、押し出し成形技術
不整脈管理や介入性心臓病学といった医療分野での技術進化が、シリコーン医療用デバイスの複雑化や小型化の要因となってきました。トレルボルグ シーリング ソリューションズは、この領域における長期的パートナーとして、困難な課題を解決するための押し出し成形技術の開発に一貫して取り組んできました。
シリコーンフォーム製品は、眼科分野において重要な役割を果たしています。当社の独自開発による発泡剤を用いて製造した独立気泡シリコーンスポンジは、お客様の仕様に応じた多様な断面での押し出し成形が可能です。フォームロッドやフォームチューブに加えて、フォーム被覆押し出し品も提供しており、さらに仕様に合わせた細孔径やフォーム密度の調整も可能です。
ねじれ防止チューブ(KRT : Kink-Resistant Tubing )
医療用シリコーンチューブが、流体の体内への注入や体内からの排出の径路として用いられることは少なくありません。この目的を効果的に果たすために、医療用チューブは多くの機械的要件や機能的要件を満たすことが求められます。例えば、適切なフープ強度、挿入時の十分な剛性、そして曲げやすく多様な解剖学的特徴に適合できる柔軟性などです。独自技術による螺旋状の補強・オーバージャケッティング プロセスを用いて製造されるトレルボルグのKRTは、柔軟性とフープ強度のバランスに優れ、オープンルーメンの完全性を確保します。
押し出し成形によるリボン製品は、シリコーンシート製品のコスト効率に優れた代替品となります。トレルボルグでは、幅広いエラストマー特性と寸法でリボンを製造しています。連続的プロセスで製造しているため、押し出し成形リボンを多様な担体へとスプールすることができ、その後、打ち抜きやレーザーカッティングを行うことで、チェックバルブその他の圧力の影響を受ける医療用デバイスを含む多様なコンポーネントへと加工することができます。
トレルボルグ ヘルスケア&メディカルのGeoTrans ™ プロセスは、押し出し成形中にシリコーンチューブの断面を変えることできる技術です。型成形や二次的な接合ステップが必要なく、デバイスの総合的なコストを削減しながら強度に優れた衛生的な設計を実現できます。この技術は、精密な公差が必要となるカスタム用途に適しています。
GeoTransTMのルーメン移行テクノロジーにより、シングルルーメンからマルチルーメンへと移行するチューブの製造が可能です。
GeoTransTM閉止型ルーメン
トレルボルグのGeoTransTM閉止型ルーメンチューブは、ルーメンの閉止のために室温加硫処理シリコーンプラグを付けるといった二次的作業を不要にします。お客様の要求に応じて、シングルルーメンチューブでもマルチルーメン チューブでも、ルーメン閉止部を1つ以上設け、新たにルーメンを再開することができます。
GeoTransTMバンプ/テーパーチューブ
トレルボルグのバンプまたはテーパータイプのGeoTransTMチューブは、外径を変化させる必要がある用途に適しており、その場合、内径は一定と可変のどちらも可能です。そのバリエーションならびに用途は、きわめて多彩です。バンプ/テーパーチューブは、静脈に入るセクションが小さくなるカテーテルで使用でき、血液の流れの乱れを最小限に抑えます。
GeoTransTM先進的創部ドレーンテクノロジー
GeoTransTMによる創部ドレーンは、その優れた機能と信頼性で、業界の新たなスタンダードとなっています。トレルボルグでは、特許技術であるGeoTransTMプロセスを用いて、4チャネルさらに鋸刃型設計の両方のタイプを各種サイズで製造・ストックしています。