紙剥けの解消で、作業負担を減らし生産効率アップ UVオフセット印刷用「バルカン・パックUV」 株式会社 崑崙印刷

紙剥けの解消で、作業負担を減らし生産効率アップ UVオフセット印刷用「バルカン・パックUV」 株式会社 崑崙印刷

速乾で短納期に強いという特徴から、印刷現場で拡大の一途をたどるUVオフセット印刷。一方で、その導入に伴う設備や材料、資材変更という大改革の中では、これまでになかった課題が生じることも多々あります。株式会社崑崙印刷では、LED−UV印刷機の稼動開始とともに直面した紙剥けという新たな課題を、ガデリウスの「バルカン・パックUV」の採用により解消しました。同社の土気工場を訪ね、印刷課課長・大野成久氏および係長・横田光由氏にお話を伺いました。

UV印刷の先駆けとして高い信頼を得る

1976年に千葉県で創業した崑崙印刷が、業界を先駆けてUV印刷をスタートしたのは2007年のこと。クライアントのほとんどは同業者である印刷会社です。菊全版、A全版にも対応できることを強みに、大型の印刷機を持たない印刷会社から依頼を受けるなど、その外部印刷工場としての役割を果たしています。

品質へのこだわりは同社の大きな特長で、Japan Colorの標準印刷認証を取得するだけでなく、UV印刷では東洋インキの「広演色プロセスインキKaleido®」を使用し、2015年にその印刷認証を得ています。また、多数のオペレーターが印刷技能士検定の一級資格取得者です。

現在、メイン機となるのは三菱重工の「菊全8色両面専用タンデムパーフェクター」。8色機による迅速なワークフローと高品質な仕上がりに、クライアントからも厚い信頼を得てきました。さらに2017年には、近年ニーズが伸び続ける1/1や2/2の印刷に対応するため、リョービの「A全版片面・両面兼用4色機RMGT920PF–4 + L E D -U V 」を導入しています。

紙剥けがLED–UV印刷機導入後の唯一の課題に

LED–UV印刷機の導入について、大野氏は「以前は1/1や2/2の印刷であってもタンデムパーフェクターを動かさざるをえず、非常に無駄が多い状況でした。RMGT920PF–4の導入で現場の業務効率は飛躍的に上がりました」と手ごたえを語りつつ、「唯一の課題となったのがしばしば起きる紙剥けでした」と続けます。文字部分などに白く抜けた部分が見られるようになり、印刷工程で慎重なチェックが求められるように。紙剥けは紙の表面強度によるところが大きく、最近ニーズが伸びている再生紙や、上質紙、マット紙などで顕著に発生しました。

RMGT920PF–4を担当する横田氏は、「基本的にはインキの硬さの問題なので、粘度調整剤を加えて対策をとるものの、その加減が難しいのが実際です。インキが柔らかくなりすぎて必要以上に流れてしまったり、紙に地汚れを出してしまったりなど別のトラブルにもつながるため、インキに手を加える以外の方法を模索していました」と語ります。

試して実感した「バルカン・パックUV」の優位性

そうした状況の中、ガデリウスの営業担当から提案を受け、試してみたのが「バルカン・パックUV」でした。それまでにも同社では、メイン機のタンデムパーフェクターで12年にわたり「フォリオUV」を用いるなど、バルカンブランケットには一定の信頼を置いてきました。バルカン・パックUVの使用感について尋ねると、横田氏は「明らかに仕上がりが変わり、紙剥けは激減しました」と即答。絶妙なインキ着肉性による、ベタの乗りのよさや網点の再現性の高さは、印刷物に如実に表れることとなりました。

紙剥け対策として、バルカン・パックU V 以前にもすでに複数の他社製ブランケットを試用してみたものの、症状を改善できるものには出会えなかったという同社。「インキの問題は、他の材料との相性や工場内の気温・湿度など、さまざまな要素が影響し合ってくるため、印刷機とインキが同じならすべて特定のブランケットで解決できるといった単純な話ではありません。そのため一つひとつ自社でテストしていくしかないのですが、当社の場合はバルカン・パックUVが答えとなってくれました」と大野氏は話します。

検品・清掃の手間や損紙コストを削減

紙剥けがなくなることは単に印刷物の品質だけの問題でなく、オペレーターの負担軽減や工場全体の生産効率にも大きく影響してきます。これまでは不良がないか、オペレーターが印刷機に張り付いて仕上がりをチェックする必要があり、「非常に神経を使っていた」という横田氏。インクのタック値の調整や検品に費やす時間も相当なものでした。さらに、剥けた紙がごみとなって印刷機に残ることから、頻繁に清掃作業が求められました。

「今では清掃回数は格段に減りましたし、短い時間その場を離れて別の作業を同時に行ったりもできます。バルカン・パックUVの採用で、作業負担は劇的に減りましたね」と話

す横田氏に大野氏も同意し、「予定していた印刷がトラブルなく時間内に終わることで、オペレーターが他の作業に使える時間が増え、全体での効率が上がりました」と付け加えます。さらに、紙剥けで生じていた損紙が減り、コスト削減効果も表れてきました。

お客様も従業員も満足度の高い印刷工場へ

「実は、RMGT920PF–4の導入に踏み切った大きな理由は従業員の残業削減だったんです。当時は、タンデムパーフェクター以外は油性印刷機だったため、設備不足により工場内が効率的に回っておらず、それをオペレーターが残業してカバーしている状況でした」と事情を明かす大野氏。

8色機・4色機の2つのUV印刷機であらゆる依頼を効率的に回せるようになり、唯一の課題だった紙剥けも解消した今、崑崙印刷には全体最適に近い良い状態が保たれています。残業をほぼゼロにして従業員の負担を減らしながら、短納期への対応力を格段に高め、クライアントの信頼に応えています。

「これからもUV印刷に注力していく中、ガデリウスさんには今回のバルカン・パックUVやフォリオUVを超えるようなより素晴らしい製品を提案していただきたいですね」と両氏はガデリウスへの期待を語ってくれました。

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