絵柄残りや紙跡残りを大幅に改善 UVオフセット印刷用「バルカン サンライズ」 株式会社 写真化学

絵柄残りや紙跡残りを大幅に改善 UVオフセット印刷用「バルカン サンライズ」 株式会社 写真化学

UVオフセット印刷機を安定運用する条件のひとつとして、最適な材料の選択が求められます。株式会社写真化学(京都府京都市中京区烏丸通二条下ル秋野々町518 石田敬輔 代表取締役会長兼社長)の草津事業所では、ガデリウスのUV印刷用ブランケット「バルカン・サンライズ」の導入により、直面していた課題を解決し、印刷品質の安定化・生産効率の向上を図ることができました。今回は草津事業所の製造統括本部・製造グループリーダーの久保氏と、同グループ内プリンティングチームリーダーの服部氏にお話を伺いました。

品質と効率の向上を求めて高感度UV機を導入

写真化学の創業は明治元年の1868年。京都にて銅板彫刻印刷からスタートした事業は、時代に合わせて進化を遂げ、高度な画像処理技術やエレクトロニクス技術等を応用しながら、平成の今日に至るまで、事業を多角的に拡大してきました。

現在、同社はメディアカンパニー、プロダクトカンパニー、ヘルスケア事業部で構成されています。印刷部門を担うのは、滋賀県草津市に1991年に設置された印刷工場・草津事業所(メディアカンパニー)。主力印刷物は、パンフレットや会社案内、製品カタログ等ですが、近年は菓子包装紙の依頼も増えています。色目に対してシビアなクライアントが多い中、日本各地からの依頼が絶えないのは、徹底したカラーマネジメントによる品質の高さによるもの。JAPAN COLORの認定を受けたこの工場では、印刷濃度ほかドットゲインなどを数値で管理し、印刷中も専用の装置でチェックしながら補正を行い、常に高品質の印刷物を生産しています。現在使用している印刷機は、ハイデルベルグ社の高感度UVオフセット印刷機と油性オフセット印刷機の「スピードマスター」シリーズ。もともと油性機の方を長年使用していましたが、さらなる品質と生産効率の向上を求めて、一昨年に高感度U V機の導入に踏み切りました。

絵柄残りや紙跡残りの多発によるロス時間

高感度UV機を導入し、程なくして課題が浮上しました。ブランケットへ直前に印刷した絵柄が次の印刷に出てしまういわゆる“絵柄残り”や”紙跡残り”が顕著になってきたことと、それに伴いブランケット交換に費やす時間が増えたことです。交換時間は1枚10 〜15分程ですが、4色カラー印刷の場合は4枚の交換が必要なため、1セット毎に約1時間のロスとなります。短納期の仕事では、かなりの痛手です。同社では、トラブルを未然に防ぐため、100万枚通しでブランケットの交換を義務付けていますが、服部氏は「100万枚どころか、1案件の2〜3万枚を通しただけで駄目になることさえ珍しくなかった」と当時を振り返ります。そのほか、高感度UV機の稼働時間に比例して現れ始める、逆トラッピングによる色の濁りも、現場の大きなストレスとなっていました。高品質の維持と作業効率を求めて購入した機械も、これでは意味がありません。ロス時間は残業や体制の調整等でカバーしながら、品質と納期を守り抜く、厳しい日々が1年以上続きました。

高感度UV印刷機本来の強みを活かして

このような状況を憂慮し、ガデリウスは昨年9月に新商品のブランケット「バルカン サンライズ」を提案。テスト使用で良好な結果を出し、短期で採用に至りました。導入以降、1年以上課題とされていた絵柄残りや紙跡残り、逆トラッピングは大幅に改善し、現場から喜びの声が上がりました。多い月で約25枚消費していたブランケットの量は8枚程度に激減し、併せてコストも削減。残業時間も落ち着き、オペレーターが本来の仕事である品質管理に注力できる環境が戻りました。プリンティングチームリーダーの服部氏いわく「ロス時間が減った今、改めて高感度UV機の強みを感じています。速乾なので短納期の仕事にも対応できるし、汚れもない。油性機と比べても品質に遜色がないので、油性機の再版分の仕事も引き継いでいます。」とのこと。さらに「サンライズの耐久性なら、何事も無ければ100万通しもいけると思いますよ。でもブランケットは少しでも長持ちさせたいから、当社では機械の自動洗浄だけではなく、仕上げに溶剤を使って、しっかりと手拭きをしています」と加えてくれました。

高品質維持とシステム改善の両輪で進み続ける

同社の印刷を統括する製造グループのリーダーの久保氏は、今後の展望について「何か新しい事を始める必要性はあるが、既存の印刷物に対して、常に高い品質を維持し続ける事の方を重視したい」と考えています。ただし、これは文字通りの「現状維持」ではありません。その日その時代において、自分たちが到達できうる最高のクオリティを常に実現し続けるという、意思表明であり、職人魂の表れなのです。品質を管理する立場の服部氏の想いも近しく「今、印刷業界は厳しい状況に置かれています。そんな今だからこそ、これまで培ってきた印刷品質を維持し続けたいです。この品質こそが、お客様からの信頼を得るツールだからです」と添えてくれました。なお、ハイレベルな状態はそのまま維持し続ける一方で、積極的に変えていく姿勢で臨んでいるのが、材料やシステム。これに対して久保氏は「いい物はどんどん試していきたいし、もの創りの中にも効率を求めていきたいと思っています。溶剤などを始めとして、実際に取り寄せて、試している商品もたくさんありますよ。その意味では、現在稼動している油性機を、高感度UV機に替える可能性もゼロではありません。でも、もし替える事になったら、ブランケットは信頼の厚いサンライズを選ぶつもりです。もちろん、その時にサインライズを超える商品が登場していたら、ぜひそちらも紹介してください(笑)」

ガデリウスは、写真化学をはじめとする、多くの印刷加工企業をサポートするため、世界的に定評のある欧州の製品を取り揃え、最適な提案と共にご要望に応えていきたいと考

えております。

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